「そのくらい大丈夫」「よくあることだよ」

昨日から東京に来ています。1週間ほど、独りでです。
休学延長or復学の書類提出期限はまだ先ですが、催促のお手紙が先日家に届きましたので、厭でもどうするか向き合わなければならないけふこの頃。
精神的にはまだ少し怖い面は残っているものの、大分マシになってきたのではないかと我ながらに思わないこともないのですが、如何せん身体の方がなかなか付いてこないのですよね…。
あーこれが唯の長めの夏バテでした、なんてオチならまだ素敵なんですが…((^-^;)

先日家族Aから最近の症状を説明してみー、と言われたのでぽつぽつ説明しようとしたのですが、「それなら自分(A)も経験ある。(以下詳細略)」「それも経験ある。(以下詳細略)」
…という流れになってしまい、私が一言話せば、その症状に対して自分(A)も経験しているという相手のお話が続き、また私が一言話して、すぐに相手(A)のお話が……というなんだかよく判らない状況になってしまいました。
ああこの人(A)は私の話を聴いてくれる気はないな、と伝わってきたので終いには私は口を閉ざしてしまいました。
見かねた別の家族Bが、「同じような症状でも程度が全然違うんやって。geigeは学校行かれへんくらいやねんて。Aと一緒にして考えて同じように当てはめたらアカン。」と言ってくれましたが、何故かその発言に対してAはめっちゃ不機嫌に噛みついてましたが。
あれかな。結果的には私の話を聴く気がなく、自分(A)の話に持って行ってしまっていたけど、Aとしてはひょっとして、「そのくらいのことは誰にでもある。でもなんとかなっとうで。大丈夫、あんまり気にするな。」みたいなことを伝えたかったつもりなのかな。
あとこれは私でなく友人のMちゃんの経験ですが、心身ともに疲れが溜まってきてしんどくなって、周りの人からも病院に行ってみたら?と心配されたから、迷った挙句、でも本当に困っているし…と漸く決心して行ってみたら、ドクターから「そのくらいよくあることです。わざわざウチの病院に来なくても…。」みたいなことを言われてとてもショックを受けたそうです。

「そのくらいのこと、大丈夫だよ。」
「そんなのよくあることだよ。気にしない、気にしない。」
これらの言葉って、立派な励ましの言葉ですよね。
誰かから言って貰ったこれらの言葉でふっきれて、元気になれた!!…なんていうことは誰もが一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。
しかし時と場合によっては、凄く相手を抉る言葉にもなってしまう…。
大切なのは、先に相手の話をパターンに当てはめて片付けてしまうことではなく、まずはその前に唯しっかりお話を聴いてあげることなんだな、と感じました。
しっかり耳を傾けることができたなら、例えその話の内容がよくあるパターンと似たようなものでも、話した本人にとってはそれがどのくらいの深刻さで経験されたのかということの雰囲気くらいは伝わってくる筈です。
客観的に聞いた出来事の印象と、主観的に経験された出来事の印象。
この2つをしっかり噛み締めて比べて考えた末であったら、同じ「そのくらい大丈夫」「よくあることだよ」という励ましの言葉も、きっと違う響きを持って届け、受け取られることができるんじゃないのかなぁ。などと考えてしまいました。
…折角考えたのだから、まずは自分が実践できる人にならないとね。